Kawaii make My day!がワタシにくれた魔法。
Kawaii make My day!
この曲に出会ったのは去年の夏のこと。
デレステの月末イベントでお披露目されたこの曲は一瞬で私の心を奪っていった。
…………こんなに可愛いオンナノコのための曲があっていいのだろうか。
オンナノコの気持ちを歌った曲はこの世の中に何万曲もあって、そのほとんどが恋愛を絡めたものとなっていた。
どうしてこうもオンナノコ=恋愛という方程式で収めてしまうのでしょうか。
頑張るオンナノコが自分のために可愛くなる曲があってもいいじゃないか。
そんな私の思いを見事に描いたこの曲は本当に可愛い。何度でも言う。可愛い。
そのKawaii~が8/28にフルバージョンがデジタル配信された。Kawaii~をはじめとするデレステのM@STER名義のものが全て配信ということで、今まで音源化されたもの、これからCD化されるものが一足先に聴けることとなった。ゲームでの配信から音源化まで1年以上のタイムラグが生じていたのでこれは助かる。音源化されていないのにライブなどでフル尺歌われることが去年の5thでは多かったので、ライブに参加する側としても有難いことだ。
Kawaii~は9月にCDの発売も決まっているので配信分を購入するか悩んだが我慢出来ずに配信当日に購入してしまった。(古い人間なものでCDを手にするワクワク感が好きということもあり未だに配信に慣れない昭和人)
通勤中に初めてのフルを聴いてみた。
「…………可愛い……っ!」
電車の中だから声にすることもできないけど、心中は「可愛い」というワードで埋め尽くされていた。なんだこれ、可愛すぎる。それと同時に自分の歩いて来た道を振り返りたくなった。
「鏡の中の自分が変わりたいそう言ってるから」
いつの頃だっただろうか。適当なTシャツにデニムのスカートを履いて遊んでいた友達たちの服装が変わっていったのは。
小学6年生くらいから周りの友達がどんどんオシャレになっていって、中学生になる頃には私と周りの子は雲泥の差があった。オシャレに興味は微塵もなくてメイクをちゃんとはじめたのもハタチを過ぎてからだった。
小学校から高校まで平日は制服で過ごせるしバイト先も制服。9年間、制服という定型に守られていた私はいざ、専門学生になったとき着る服の無さに焦り慄いた。
ファッション雑誌を読み漁っても周りの友達を参考にしても上手くいくことは無かった。
だって、そこに自分の意思は無かったから。
自分の為ではなくて世間体のために着飾った私は相変わらず背中を丸めて足元ばかりを見ていた。メイクも上手になれない。
こんな自分なんて。私なんて。
そんな可愛いから程遠い私が、可愛くなりたいと「変わりたい」と思ったのは本当に遅くて20代半ばになった頃だった。
アイドルを好きになってアイドルの目に触れる場所に行くようになって少しでも可愛くいようと思わせもらった。
よく、「可愛く着飾ってもお前なんて見てないよ」ていう人もいるけど、そういうことじゃないんだ。少しでも可愛い自分でいられたら、笑えるんです。笑顔になれるんです。
「(がんばった!)できたてのカワイイ♪(カワイー!)自信を持ってきっと街中がランウェイ」
自分の中で1ミリでも可愛くなれた自分がそこにいれば俯いてた顔が自然と上がって、背筋が伸びる。そしたら、見えなかった景色が見えて、昨日までとは少し違う世界がそこにある気がして。歩く足取りも軽やかに、華やかに。初めてチークをした日のくすぐったい気持ちは今でとふと思い出せるくらいに、私の世界が少し。変わったのだ。
「流行りのアイテムつけても流行りのあの子になれないな」
アイドルや女優さんの真似をして同じものを身につけても、何か違ってて、これって似合わないもので自分を彩っても可愛いにはなれないオンナノコ特有の悩みを凄くわかりやすく言葉にしてくれてて自分の中でストンと落ちていきました。年齢を重ねれば重ねるほど、「年相応でいなさい」と言われるけど、そもそも年相応とは?
高いお洋服を着ること?
無難な色でまとめちゃうこと?
キャラTだめ?
ヒールは低め?
わっかんねぇわ!!
年相応が私に似合わないならそんなの全然楽しくないし、背筋も伸びないしワクワクもしない!自分の中で「そろそろこのブランドは卒業かもなぁ」て思うことはあっても、外野がそれを決めんじゃねぇぞ!
自分らしさ大事にアップトゥデート。
そう、自分が好きならそれでいいんじゃないのかな。パンクコーデでもロリータでも。自分がキラキラできる可愛いなら。
「別にモテたいわけじゃないんです」
「ただ、まっすぐ笑っていたいだけなんです」
このフレーズがあるだけで、Kawaii~の世界観が更にキラキラしてくる。
可愛くなれば、綺麗になれば途端に「好きな人でもできた?彼氏できた?モテたいんでしょ、いいように見られたいんでしょ」なんてつまらない定型文をぶん投げてくる外野がいるけど、
ちゃうねん!
自分のために可愛くなってもええやん!背筋伸ばして過ごす自分になりたいだけじゃ!
て気持ちでいっぱいだ。
そんな気持ちがあってもいいじゃない。
生産性ないとオンナは用無しですか。可愛くしても嘲笑って指さして。
誰かのためじゃないとダメなの?
そんなつまんない世界をひっくり返す気持ちで私は私のために可愛くいたいんだ。
真っ直ぐ笑っていたいから。
「昨日までの自分もちゃんと報われるように輝きたい」
可愛くなかった頃の自分を否定するわけじゃなくて、そんな自分が憧れてくれるくらいの可愛い自分になろうてその気持ちが凄く嬉しい。変わりたいて思う時て、昨日までの自分を否定してしまいがちだけど報われるように、て素敵なことだなぁ。頬が緩む。
可愛いは可愛い子にだけ与えられた特権なんかじゃなくて、私は誰にでも降りかかる魔法の言葉だと思ってる。
父方の祖母は亡くなる前、ボケがひどく会話も成り立たないくらいになっていて。私がどこの孫かも分からない時もありました。元気な時は出かけるとなると毎回着替えてお洒落をするおばあちゃん。でも出掛けることすら億劫だったのかお洒落さは欠け背筋を丸め昔話をずっとしていて。そんな祖母がある日紫色のカーディガンを来ていたのです。首周りに小さな花柄のついた。紫は祖母の好きな色で何においても紫色を選んでいたくらいに。
「おばあちゃん、そのカーディガン可愛いねぇ、お花柄可愛い」
そう何気なく言った私の言葉に、祖母はぱぁ、と笑ったのです。
いつもいつも、「おばあちゃん、もうあかんなぁ、」なんて塞ぎ込んでいた人が。
『可愛い』て言葉に笑ったんです。
可愛いはいくつになってもオンナノコにとって魔法の言葉だと思いました。
そんな可愛いをいっぱい詰め込んだKawaii make My day!という曲は男性ユーザーが過半数を占めるデレステというコンテンツの中で描いてくれたのは本当に凄い事だなと個人的に思うところであり、 あんなに可愛いアイドルだって可愛くなりたいて思うことがあって、その可愛いを応援してくれる仲間がいて。とても素敵なテーマをデレステで描いてくれてイチ、女性Pとして嬉しかったです。
可愛いは怠らなければきっと自分の背中を押してくれるから。
頑張るオンナノコは可愛い。
メイクも面倒!コーデも面倒!そんな毎日だけど、アイラインが綺麗に引けた日はワクワクするし、カラフルに彩られたネイルは仕事中の励み。メイク落とさず寝てしまいたいけど明日の自分のために疲れた体叱咤して起き上がるアナタもきっと可愛い。
「オシャレをしたから会いたいな!」
誰かに会うためにオシャレをする訳じゃなくてオシャレをしたから会いたくなる気持ちは可愛い以外の何ものでもないから。
「もっと笑って可愛くなーれ」
さぁ、顔上げて。
可愛いアナタはきっとアナタの世界を変える
よ。